灯り

灯りが一般的に普及したのは江戸時代です。竹、木、金属などで作られた枠に和紙を貼り、中央に設置された石や陶製の皿に油を入れ、木綿などの灯心に点火して使用されていました。当時は蝋燭を使用する灯りは高価であり、主に菜種油を使用するのが一般的でした。

現在では生活には欠かせない照明としてだけではなく、インテリアとしても注目されています。部屋の中の一番の華でもあり、演出家でもある。主張しすぎることがないように、しかし、しっかりと生活を見つめていく。そんな灯りを提供できることを、辻倉としては大事にしています。
		
灯り

イサム・ノグチと「あかり」

イサム・ノグチ手紙

イサム・ノグチ手紙テキスト

「僕は自分の作品に『AKARI』と名づけました。ちょうちんと呼ばずに」とイサムノグチ氏は言っていました。
				

「『太陽の光や片の光を部屋に入れよう』という意味からこの『明かり』という言葉ができ、漢字も日(太陽)と月とで出来ています。今日あまりにも生活が近代化し機械化した現代人にとって、自然に近い照明はまさに憧れ。和紙を透かしてくる明かりは、ほどよく光を分散させて部屋全体に柔らかい光を流してくれる。『AKARI』は、光そのものが彫刻であり、影のない彫刻作品をねらって作ったものです。」と。

また、「僕にとってはガラスやプラスチックよりも、紙と竹という古来のものの方が、どんなに美しく、効果を発淘しているか、いまさら言うまでもないほど。外国育ちの僕にとって、とりわけ行灯が畳の生活様式に合ったものとして、興味深く感じられる」とも話しておられました。

一九五一年から制作された『AKARIシリ-ズ』は一○○作以上が発表され、八十年代の『UFシリ-ズ』を含め、今日も世界中の人々に称賛され、愛用されています。
AKARI

AKARIは照明彫刻としてアメリカの近代美術館をはじめ、内外の美術館及びギャラリーにおいて展示され、その芸術性が高く評価されています。